Figure 作成

知って得する!手書きのイラストをillustratorで編集する方法 | Adobe Fresco活用術!

adobe frescoとillustratorのアイコン

Introduction

先日、ラボミーティングで後輩が非常にクオリティーの高いillustratorの画像をパワポに貼って使っていました。

ミーティングの後に彼がどうやって作成したのか教えてもらったところ、illustrator内で手書きのイラストを作成し、それをさらに編集していることが分かりました。

彼はMicrosoft Surfaceを使っており、付属のペンイラストを描いているようでした。

私の使っているThinkpad X1 Carbon(2019)はそのような機能がないので、どうにか代替案がないか検討したところ、iPadで書いたイラストをillustratorで編集する方法を見出しました。

その方法は少し煩雑なので、今回はその方法を忘れる前に備忘録として残しました。

恐らく手書きのイラストillustratorで編集する方法は、色んなやり方があると思います。

そのため、今回紹介する内容はあくまで一例と思ってください。

 

※2021/01/29追記
その後、ipadでもillustratorが使えるようになりました。
その使い方は、以下の記事で紹介しています。

iPad版イラストレーターを使って描いた肺のイラスト
操作性抜群!Illustrator iPad版で論文のimage figureを作ってみた!Introduction こんにちわ。 医師のかたわら研究もやっている こるく31 と言います。 サイトにお越し頂き、あり...

 

Method

アプリAdobe Frescoについて

Adobe Fresco - スケッチ・ペイントアプリ

Adobe Fresco – スケッチ・ペイントアプリ
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まず、iPad で手書きのイラストを作成する方法としては2019年にリリースされた「Adobe Fresco」というアプリが非常にオススメです。

このアプリでは、クオリティーが高いイラストを iPad 上で作成できるうえに、illustratorの扱いに慣れていれば、直感的に操作を行うことが可能です。

一般的な操作方法については、以下の公式の YouTube 動画が非常に分かりやすく、コストパフォーマンスも高いので、この記事では割愛します。

 

(お勧めの解説動画)

 

Adobe Frescoを使ったイラスト作成

では、次に Adobe Fresco イラストを作成する方法について紹介していきます。

今回は具体例として、私の聴診器を元画像として Adobe Fresco 手書きのイラストを作成し、それを illustrator で編集したいと思います。

(元画像)

1. まずは、以下の方法で写真をレイヤーに貼り付けます。

 

このようにレイヤー写真を貼り付けました。

 

2. 次に、写真をなぞりやすくするために、以下の方法で不透明度を下げていきます。

 

30%に設定したら、こんな感じになりました。

 

3. 新しいレイヤーを作成し、アップルペンシルを使って聴診器をなぞります。

 

4. 写真を貼り付けたレイヤーを非表示にすると、このようなイラストが出来ました。

次にこのイラストを以下のボタンを押して出力します。

 

5. ここでは試しに PNG形式(≒背景が透明になる)にして出力してみましょう。

出力したデータはメールなり、クラウドを使ってパソコンに移しましょう。

 

手書きのイラストを illustrator 内で編集する方法

次に、先ほどのイラストを illustrator 内で編集する方法を紹介します。

その方法としては、大きく分けて2種類あります。

 

Adobe Fresco →  png 形式で出力 → 画像トレース

まず、より簡便な方法を紹介します。

1. 最初に「ファイル」「配置」もしくは「Drag and Drop」で先ほどのイラストを illustrator 内に持っていきます。

 

2. 次に、イラスト画像を選択した状態で、以下の「画像トレース」を押します。 こうすることでイラストを illustrator 内で編集可能な「パス」に変換することが出来ます。

※ちなみに同じところにボタンがなければ、「オブジェクト」「画像トレース」「作成」でも可能です。

 

3. 新しく出現した「表示」を押すと、「画像トレースパネル」が出現します。

ここでプレビューを見ながら微調整を行い、最も理想的な「パス」にするための条件を設定します。

 

4. 理想的な「パス」に変換できる条件が整い、「拡張」を押せば「パス」変換されます。

 

「パス」に変換されると、以下のように表示が変わります。

 

5. 背景の透明な四角も「パス」に変換されているため、これを「ダイレクト選択ツール」で指定して「Delete」します。

 

そうすると、このようにイラスト部分のみの「パス」になります。

 

6. 「ライブペイントツール」を使用すると、線で囲まれた範囲を色塗りすることが出来ます。

「ライブペイントツール」「シェイプ形成ツール」を長押しすると出現します。

 

上記の方法で完成したイラストがこちらになります。

少し煩雑ですが、illustrator 内ではイラストの線の位置なども修正することが出来ます。

 

おすすめの機能
・パスの単純化

パス化したイラスト容量を軽くする編集しやすくする(アンカーポイントを減らす)ために「パスの単純可」を行うことをおすすめします。

方法は「オブジェクト」「パス」「単純化」で可能です。

 

・隙間オプション

「ライブペイント」を使って色を塗りつぶす際には、その領域のパスが全て閉じている(=線で囲まれている)必要があります。

しかし、隙間があった場合でも、それを自動的に埋めてくれる「隙間オプション」という機能があり、以下の方法で設定が可能です。

「オブジェクト」「ライブペイント」「隙間オプション」

 

Adobe Fresco → pdf 形式で出力 → ライブペイント作成

次に、手書きのイラストを illustrator 内で編集するもう1つの方法をご紹介します。

①の方法で「画像トレース」が上手くいかない場合などは、以下の方法もお試し下さい。

 

1. まず、Adobe Frescoで形式を pdf にして出力します。

 

2. 「ファイル」「開く」pdfとして出力したイラストをillustratorで開きます。

 

3. 塗りつぶしたい領域を囲んでいる線を全て「ダイレクト選択ツール」使って選択していきます。

 

4. 以下のように、囲んでいる線を全て選択しましたら、次に「オブジェクト」「ライブペイント」「作成」を押します(ライブペイント作成)。

 

5. これにより「ライブペイント作成」を行った領域を「ライブペイントツール」色付けすることが出来ます。

 

このように「ライブペイントツール」のカーソルを色付けしたい領域に持ってくると赤い線で囲まれます。

 

6. 先ほどと同じ要領で(3)、次に塗りつぶしたい領域の囲んでいる線を全て「ダイレクト選択ツール」を使って選択していきます。

そして、「ライブペイント作成」を行います(4)

 

先ほどと同じように「ライブペイントツール」で色付けが出来るようになります。

 

この方法で完成したイラストが、以下となります。

 

注意点
・スウォッチが表示されない

本来、色を選択する際には以下の箇所で、初期設定で登録されているスウォッチが表示されるはずです。

しかし、カラーが選択できるスウォッチ書類の形式毎に保存されているらしく、今回のようにpdf形式を選択して新規ドキュメントを開いた場合、スウォッチは空の状態なので注意して下さい。

 

色を表示は、以下の方法で出来るようになります。

まず、登録したいスウォッチを選択します。

ここでは、具体例として「基本RBG」を選んでいます。

 

「基本RGB」のパネルを開いたら、フォルダの箇所をクリックします。

そうすることで、先ほどの空の箇所にフォルダに含まれる色が登録され、容易に選択できるようになります。

 

番外編: 写真 → 画像トレース

今回の趣旨とは異なりますが、写真を直接 illustrator 内に取り込み、それを「画像トレース」することも可能です。

 

1. まず、「配置」もしくは「Drag and Drop」で写真を illustrator に取り込みます。

 

2. 「画像トレース」を押すと、初期設定では以下のような感じのパスに変換されます。

 

3. ここでは一例として、「プリセット」「写真(低精度)」に変更してみます。

そうすると以下のようなパスに変更されます。

 

4. 「拡張」を押すと、編集可能な「パス」に変換されます。

 

5. 聴診器の部分のみが欲しい場合は、周りのパスを「ダイレクト選択ツール」を使って「Delete」していきます。

 

このようにいらない部分を illustrator 内で消すことが出来ます。

 

この方法では、最終的に以下のようなイラストが出来ました。

だいぶ、リアルな感じのイラストですが、パスに変換されているので色の変更なども illustrator で可能です。

今回は「画像トレース」を行う際に、「プリセット」「写真(低精度)」にしているため、リアリティ溢れる感じのイラストになっています。

適宜「画像トレース」設定を調整すると、最終的な出来上がりも変わってくるので、色々試してみて下さい。

 

最後に、今回ご紹介した3つの方法で作成した聴診器のイラストを載せて終わりたいと思います。

 

Discussion

以上がiPadを使ったイラスト作成と illustrator での編集方法になります。

「画像トレース」「ライブペイント」は知っておくと、様々な場面で有効活用できると思います。

なので、今回ご紹介した機能は知っていて損はないです。

今回はあえて線状のイラストのみをAdobe Frescoで作成していますが、機能がとても充実しているため、このアプリだけでクオリティーの高い画像を完成することも出来ます。

ご興味がある方はぜひトライしてみて下さい。

 

以上、最後まで読んで頂きありがとうございました!