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この記事では、私がブロガー、研究医、そして海外留学者としての経験をもとに、オンライン活動の危険性とその注意点を3つの視点から徹底的に解説していきます。
続いて、その対策として有効なVPN(仮想プライベートネットワーク)の選び方と最適な契約ストラテジーについても紹介します。
個々のVPNサービスは日々進化しているため、各サービスの詳細な比較やレビューについては他稿に譲りたいと思います。
また、この記事ではアフィリエイトやスポンサーから独立した、公平かつ客観的な情報提供を目指していくつもりです。
そして、結論から先に言いましょう。
今の時代、VPNは必要だと思います!
ブロガーとしての経験
まず、ウェブサイトの運営者がサイトに訪問しただけであなたの名前や住所を知ることはないのでご安心ください。
しかし、少し特殊な解析ツールを用いることで、訪問者に関する他の多くの情報を得ることができます。
例えば、以下のようなものが挙げられます。
- 個々のIPアドレス
- どの検索ワードからサイトに訪問したか
- サイトを離れた後、どのサイトに移動したか
- サイト内での行動(記事閲覧、滞在時間、クリックしたボタンなど)
- サイトへの訪問回数
- 使用しているインターネットプロバイダ(企業・大学なども特定可能)
- ネット接続したルーター(訪問元の市町村レベルで特定可能)
これらの情報は、サイトの機能を向上させ、さらには悪質なユーザー対策にもつながるため、少し特殊な解析ツールを用いることで取集可能になっています。
平凡なブログを運営している私にとってはこれらの情報は完全に不要なので、このサイトでは一般的によく使われる Google Analytics のみを解析ツールとして使っています。
さて、上記はウェブサイト単位で残るデータについてでしたが、インターネットサービスを提供しているプロバイダでは、さらに多くの情報が記録されています。その中には、あなたの個人情報やブラウズデータも含まれます。
そして、ウェブサイトやプロバイダがこれらの情報を保持しているという事実は、もし悪意がある第三者によってハッキングやサイバー攻撃を受けた場合に情報が漏洩するリスクをはらんでいます。その結果、あなたの個人情報がマーケティングや不正行為に利用される可能性が生じます。
アメリカ在住者としての経験
アメリカ生活は、日本と比べてネット犯罪のリスクが圧倒的に高いです。
渡米後、私はとある有名サイトで商品を購入しましたが、のちにサイトがハッキングされ、私のクレジットカード情報が盗まれました。
幸い、カード会社が異変に気づいたため、不正利用を未然に防ぐことができましたが、このような経験をしたのは初めてで正直、怖かったです。
また、私の知人はネットバンキングから大量の預金を盗まれるという衝撃的な経験もしました。恐ろしすぎるだろ…
さらに、アメリカの複数の大学では大規模なハッキング被害に遭っており、個人情報を身代金として大金を支払うケースが相次いで起こっています。
実際に私の所属する大学では、ネットセキュリティを強化するために大学のメールにアクセスするには毎回、連携したスマホでの承認が必要です。
さらには、オンラインセキュリティに関する講習も毎年受けさせられます。この際、特に注意するように指導されるのがメールに付いてきたURLのリンクです。これを不用意にクリックしてしまうと、あらゆる個人データを盗まれる危険性があるようです。
このように、海外ではネットセキュリティが非常に重要であり、第二暗証番号の設定など、個人レベルでの安全対策も求められています。
医師/研究者としての経験

ネット上に実験データをアップロードして解析する場合、セキュリティ上のリスクを伴います。
コラボレーターからは、オンラインでの解析は極力避け、必要な場合には薬剤名などの情報を隠すようにアドバイスされました。
なぜなら、データベースやウェブサイトがハッキングされた場合、これらの貴重な情報が第三者に漏れる可能性があるからです。
そのため、私はデータ解析を行う際はできるだけソフトウェアをダウンロードし、自分のパソコン内で解析するようにしています。
特に医師で臨床データを扱う場合、ほとんどのケースで匿名化されているとしても、セキュリティには細心の注意を払うべきです。
今回の執筆に際して、データをネット上にアップロードして薬剤のシナジーを計算してくれるウェブサイトについて確認してみましたが、予想通りというべきか、2023年6月にサイバー攻撃を受けていたようです。
VPN(Virtual Private Network)の必要性

VPNは、上記に挙げてきた問題のすべてを解決してくれる魔法の道具ではないですが、オンライン上のセキュリティを大きく強化することは間違いありません。
VPNの一番の機能は、あなたの実際のIPアドレスを隠し、インターネット上の足跡をマスクすることです。
これにより、ハッカーや広告会社による追跡を困難にし、個人情報の不正アクセスのリスクを減らします。
さらに、VPNは利用者を仮想的に他の国にいると見せかけることも出来ます。
そのため、サーバーの選択時に「日本」を指定することで、日本限定のコンテンツやサービスへのアクセスが可能になり、これは海外にいる日本人にとって、ありがたい副次的なメリットとなります。
その他、留学生や海外在住者の中には、一時帰国の際に空港やカフェで公共のWi-Fiを利用することがあると思います。
これらの公共ネットワークはセキュリティが弱いことが多く、ハッキングや不正アクセスのリスクが高まります。
この場合でも、VPNを使うことでセキュリティが強化され、より安全なオンライン活動が可能になります。
VPNの概要としては、以下の説明動画が一番分かりやすかったです。
VPNとは?「超分かりやすい説明」| NordVPN
VPNの選び方

私は以下の点に注目して、どのVPN会社と契約するか選んでいます。
- 強固な暗号化技術
- ノーログポリシー
- 安定性の高い接続速度
- 広範なサーバーネットワーク
実は、セキュリティが脆弱なVPNを狙ったサイバー攻撃も存在します。
そのため、データが第三者に読み取られるのを防ぐためにも、最先端の暗号化技術を用いたVPNを選ぶ必要があります。
ノーログポリシーとは、VPN会社があなたのブラウジング履歴を記録しないことです。
また、企業によっては通信速度が落ちることがあるため、なるべく高速で安定した接続が出来るものを選んでいます。
その他、世界各国にサーバーがあるVPNを選ぶと、より多くの選択肢が得られます。
上記に挙げた項目をみることで、セキュリティと利便性のバランスがとれたVPNを選ぶことが出来きます。
以下の企業は、その一例です。
VPN契約の極意

VPNのコストパフォーマンスを最大化するには、賢い契約ストラテジーが必要です。
まあ、戦略というほと大層なものではないですが、重要なのはセールやキャンペーンの時期を狙うことです。
例えば、サイバーマンデー、クリスマス、新年などのセール期間は、VPNが大幅に割引される絶好のチャンスです。
これらの時期に購入することで、年間コストを大きく抑えることができます。
VPNの使い方
次に、VPNの基本的な使い方について説明します。
一般的には、アプリをダウンロードし、アカウントを作成した後、接続したいサーバーを選択して「接続」をクリックするだけです。
下の写真は、私がちょうど契約しているExpress VPNの管理画面です。
とても、シンプルなインターフェイスで直感的に使うことが出来ます。

おまけ
今回の主題から少し逸脱しますが、デジタル社会を安全に生きていくには、VPN以外にも押さえておくべき重要なポイントが幾つか存在します。
例えば、特定のスマホのアプリや公共のUSBポートを利用すると、個人情報を盗み出すマルウェアに感染する危険性があります。このようなリスクに対処する方法について、パソコン博士TAIKIさんのYouTubeで非常にわかりやすく解説していますので、ぜひチェックしてみて下さい。
【危険アプリ!】もしスマホにこのアプリが入っていたら即削除!【iphone Android 共に紹介】
【危険!】公共USBポートで充電するだけでスマホが乗っ取られる!FBIも警告中!!
まとめ

この記事では、VPNの重要性、選び方、使い方、そして契約のコツについて詳しく解説しました。
インターネット技術の進化は、私たちのオンライン活動を便利で豊かなものに変えていますが、同時に新たなセキュリティ上の課題を生み出しています。
VPNを使うことは、これらの課題に対抗する強力な手段であり、様々な分野で活動する人々にとって、個人情報を保護するのに役立ちます。
ただし、VPNを使うだけでは不十分で、強固なパスワードの設定、定期的なソフトウェアの更新など、個人レベルでのセキュリティ対策も忘れてはいけません。オンライン活動の具体的な注意点は英文になりますが、コチラのサイトで分かりやすくまとめられています。ご興味がある方はぜひ一読下さい。
さて、今回の記事はここまでとなります。この記事が、皆さんのセキュリティ意識の向上に役立てれば幸いです。お互いに安全で快適なインターネットライフを楽しみましょう。
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました!



