ライフハック

【2025年最新】研究者が厳選!研究・仕事が2倍速くなるAIツール活用術


今回は久しぶりのライフハック系の記事で、最近目まぐるしい進化を遂げているAIに焦点を当てたいと思います!

現在、AIは私たちの生活に深く入り込み、もはや「使うか使わないか」ではなく「どう使いこなすか」が重要になってきていますよね。そんな中、次々と新しいAIサービスが登場する度に「これは凄い!」と感動する一方で、「本当にそれを使い続けるのか」を慎重に見極める必要があります。

そこで今回は、試行錯誤の末に残った、研究者として本当に使える汎用性の高いAIツールを紹介します。

それぞれのツールには得意分野があり、使い分けることで研究活動の効率を大きく向上させることができます。使い方の詳細は他稿に譲り、ここではツールの特徴と基本的な活用例をご紹介します!

高機能な文章アシスタント:Claude 3.5 Sonnet

Claude 3.5 Sonnetは、特に深い理解や思考を要する作業で高度な性能を発揮します。単なる文章生成だけでなく、「対話を通じて考えを整理し、分析や問題解決をサポートしてくれる優秀なパートナー」として働いてくれます。私はこのAIサービスをメインで使っています*2025/1/16追記:今後はChatGPT o1をメインにするかもしれません。詳細は後述。

公式サイト:https://claude.ai/

活用例

以下に、私が使っている用途が多い順番にリストアップしてみました:

  1. 英文メールの下書き作成
  2. 研究活動のブレインストーミング
  3. 画像内テキストの読み取り
  4. 学習の補助ツール
  5. 日常生活で生じた疑問への質問
  6. ブログ記事の添削
  7. 単純作業の自動化
  8. 人生・キャリア相談

一部、補足

研究活動のブレインストーミング

予備実験の条件設定や結果の解釈について、Claudeと相談しながら実験を進めると、新しい視点や考慮すべきポイントを提案してくれて非常に役立ちます。

画像内テキストの読み取り

画像をアップロードし、それを一緒に見ながら質問することが可能です。例えば:

  • スライドや論文の図表の解釈
  • 手書きメモの電子化・文字起こし

特に、手書きのメモの電子化・文字起こしに関しては、2024年12月現在、ChatGPTと比較してClaude 3.5 Sonnetの方に軍配が上がるように感じています。

単純作業の自動化

Claudeを使って以下のような作業を効率化しています:

  • 論文タイトルの各単語を大文字に変換
  • 著者名をイニシャルに変換
  • 引用文献の形式を統一
  • テキストの配置や並び替え

マルチ機能が便利なChatGPT gpt-4o

ChatGPTはClaudeと同様に優れた文章生成能力を持ち、より的確な回答を提供することがあります。また、高い汎用性を活かして幅広いタスクをこなせるのが特徴です。

公式サイト:https://chatgpt.com/

イラスト生成

ChatGPTに搭載されたDALL-Eを使うと、ブログ記事用のイラストや英単語の暗記用イメージなど、様々なビジュアル素材を作成できます。

APIを活用したAIツール開発

ChatGPTのAPIを利用すると、ChatGPTを他のアプリに埋め込んで独自のAIツールを開発できるようになります。例えば、自分の手元にあるデータを学習させて、それについて質問に答えるチャットボットなどを作成できます。また、セキュリティ面に課題がありますが、莫大な研究データの解析にも応用できると思います。現時点では、個人レベルで使う機会は少ないかもしれませんが、もっと手軽に応用できるようになれば、無限の可能性が広がるはずです。

*claudeでもAPIが利用できるようになったみたいです。

補足:APIについて
API(Application Programming Interface)は、アプリケーション同士を連携させるための技術です。ChatGPTのAPIを使えば、Webサービスやアプリにチャット機能を組み込むなど、独自のAI機能を実現できます。ただし、利用には基本的なプログラミングの知識が必要です。

Claude 3.5 Sonnet と ChatGPT gpt-4o の比較表

以下にClaudeとChatGPTの違いをざっくりまとめたテーブルを載せておきます。お互いに次々と最新モデルを出しているので、差別化が若干難しくなってきました。

AI主な特徴得意な用途
Claude深い思考や理解が必要な作業に適しているブレインストーミング、メール作成、文章添削など
ChatGPT幅広い用途に対応可能、APIで拡張性が高いイラスト作成、プログラミング補助、チャットボット構築など

ChatGPT o1について(2025/1/16追記)

この記事を公開した後、ChatGPT Plusに課金する必要が生じたため、そのタイミングでChatGPT内で最も高度な推論が可能とされる「o1」を試してみました。実際に使ってみると、Claude 3.5 sonnetよりも優れていると感じる場面があり、今後はこちらをメインに利用するかもしれません。一方で、回答に時間がかかることや、使用制限に達しやすいといったデメリットもあります。

今後も最新モデルがリリースされるたびに性能をチェックし、必要に応じてClaudeやChatGPT、さらにはGeminiなどへ切り替えていくことを検討していきたいです。

音声関連ツール:Plaud

Plaudという音声ツールを使うと録音と文字起こしを簡単かつスピーディーに行えます。使用には専用機器の購入が必要です。

公式サイト:https://jp.plaud.ai/

赤矢印のところを押すと簡単に録音が開始されます。iphoneの裏にもマグネットで装着できて持ち運びに便利です。

主な活用シーン

プレゼンのリハーサル

自分のプレゼンを録音し、文字起こしした内容をClaudeに共有すれば、発表内容のフィードバックや改善案が得られます。また、プレゼンの原稿を簡単に作ることも可能です。

会議録の作成

Plaudは文字起こしと同時に、そのサマリーとマインドマップも自動生成されます。このサマリーを参加者と共有することで、認識の違いや情報の行き違いを防ぐことができます。

その他の便利な機能

  • 発言者の識別が可能
  • 電話の録音に対応

AwesomeTTS – Ankiの音声アドオン

私は英単語の学習にAnkiというアプリを使っています。ここにAwesomeTTSというアドオンを導入すると、英単語と例文を自然な声で読み上げてもらえます。このブログの各メインページの音声も、実はこの機能を使ってAIに読んでもらっています。

公式サイト:https://ankiweb.net/shared/info/1436550454

参考までに、私が英語を学習するときのAnki画面はこのようになっています。スプリットビュー画面でweblioの単語帳やClaudeを開き、適宜調べながら英単語を暗記するようにしています。*音声が出るのでご注意下さい!

AIテキスト識別ツール:GPT Zero

GPT Zeroは、文章がAIによって生成された可能性を判定するツールです。

公式サイト:https://gptzero.me/

主な用途

論文やエッセイのチェック

AIが生成した文章の不自然さを検出し、改善できます。自分で書いた文章がAIによって書かれたと誤判定されないかの確認にも使えます。特に大学のエッセイなど、AI判定チェックが行われる可能性がある場合に有用です。ちなみに、「Humanize AI」という、AIで作成した文章をより人間っぽくするようなツールもあります笑

盗用チェック

他者の文章を無意識に使用していないかを確認できます。

GoodNotes6に搭載されたAI機能に期待

他の記事でも触れていますが、私は論文を読んだり、問題集を解いたり、手書きで学習ノートを作成したりするときに、iPadのGoodNotes6を活用しています。そんな中、最近GoodNotes6にもAI機能が追加され、論文や書籍、手書きノートの内容に対して質問や要約を依頼できるようになりました(赤矢印の部分を押すとAI機能が立ち上がります)。

さらに、投げ縄ツールを使えば、特定の範囲を指定してAIに直接質問することも可能です。これにより、アプリを行き来しなくても気になる部分にピンポイントで質問ができるようになり、作業効率が上がります。

この機能にはまだあまり慣れておらず、クオリティも十分に確認できていませんが、使い方次第で大いに役立ちそうだと感じています。今後、学習や情報整理をより効率化するために、積極的に活用してみたいです。

詳細は以下のYoutube動画でも確認できます。

その他の役立ちそうなAI

最後に私は使っていませんが、人によっては役立ちしそうなAIツールをリストアップしておきます。

  • Gemini: ClaudeやChatGPTと似たツール
  • Perplexity: AI検索エンジン
  • Mapify: マインドマップ作成

オマケ:論文探索と読解について

AIツールは便利な補助手段ですが、重要な論文を見つけるには、やはり自分でPubMedで検索する方がまた確実だと感じています。

論文を読む際も同様で、AIに頼るよりも自分の目で確認する方が良いと思います。データをしっかり確認でき、主張の信頼性も自分で判断できるからです。一方、データまで読み込まないレビュー論文などはAIを使ってさらに要約してもらうのは良い方法かもしれません。

※PerplexityなどのAI検索エンジンも便利かもしれませんが、今のところは補助的に使う程度にとどめています。GoogleやEdgeなどの従来の検索エンジンでも、現在ではデフォルトでAIの回答も表示してくれるので、ソースまで言及しない情報はそれで十分かなと考えています。

まとめ

この記事では、研究者の視点から実際に役立つAIツールを紹介してきました。それぞれのツールには独自の強みがあり、Claudeは深い思考のパートナーとして、ChatGPTは幅広い用途で、Plaudは音声処理で、そしてGPT Zeroは文章の品質向上に活躍します。

これらのツールを目的に応じて使い分けることで、研究活動や日常業務の効率を大きく高められます。ただし、AIはあくまでも補助ツールです。特に研究分野では、データの確認や最終的な判断は必ず自分で行うようにしましょう。

ぜひ、皆さんの作業スタイルに合ったAIツールを見つけて、スマートな研究生活を始めてみてください!