日常生活

金言集

Pearls of Wisdom: Reflecting on Treasured Advice and Quotes

私は普段から、自分が読んだ本で印象に残った文章や人から頂いた助言(金言)などを忘れないように書き留めています。

そして、仕事が一区切りついた時にそれを読み返すのですが、意外とその内容を忘れてしまっていることに気が付きました。

そこで、今回はこれまで自分がまとめてきた金言の一部を記事として纏めてみました。

もしかしたら一文だけだと何のこっちゃ分からない内容もあるかもしれませんが、気になった方はぜひ原著を買って読んで頂ければと思います!

 

私の財産告白 本多静六

まずは一発目。

この本は私が色んな方に勧めている本です。

タイトルからは一見、資産運用の話がメインかと思いきや、人生論も熱く語っていて物凄く勉強になります。

では、さっそく。

人並外れた大財産や名誉は幸福そのものではない。身のため、子孫のため有害無益であるP3

幸福は決して親から子へ譲ろうと思っても譲れるものではない。また、貰おうと思っても貰えるものではないP57

成功者の社会的責務P82 (私のことではありません笑)

ある程度成功した者が自分も成功しつつ、さらに人にも成功させるために、その余力を割くことが成功者の社会的責務である。また、そうすることで自分の成功を大成せし得ることでもある。

(これはnoblesse obligeという考え方に少しリンクするかもしれませんね)

失敗は人生の必須科目P117

失敗なきを誇るなかれ必ず前途に危険あり。失敗を悲しむなかれ、失敗は成功の母なり。禍を転じて福となさば、必ず前途に堅実なる飛躍がある。

人に感謝P125

いつの場合、何事も自分一個の功となさず、つとめて人にも譲るべきである。儲ける場合、必ずまた儲けさせる地位に立つべきである。これが度重なればついには周囲の人々からも立てられ、成功者中の成功者となる。

人を上手に使うには、自分自身まず使われる体験をもたねばならぬP161

対人問題のすべてはまずお互いの誠心誠意が基調となるP164

上長たるものP166, P172

・部下についてその特長を発見するにつとめ機会あるごとにまずその長所を褒め、しかるのち、ホンの添え物程度にもし欠点があればその欠点を指摘する。

・多くの部下の考えが常にどう動いているか個々の仕事振りが果たしてどんなものであるか、怠らずに心を配り、何時も正しい評価の上に立って、すべてを取り仕切らなければならない。

・絶えず業務上や研究上の意見を部下に求めることにし、採用してもしなくてもどちらだって大差ないといった程度のものすら出来るだけ採用の形で取り入れることにしたい。これは本人にとって大きな奨励となり、また将来、本当に意義ある改善・工夫の出現を持つ呼び水ともなる。

人生の最大の幸福は職業の道楽化にあるP184

勉強や仕事の先回りP189

仕事に追われないで仕事を追う。今日の仕事を今日片付けるのはもちろん、明日の仕事を今日中に行う。

確固たる地位は自ら求めてなるものではなく、その人の上に自ずと現れてくるP200

有志家には誰もがなりたがる。それに心動かすのは十中八九まで権力と名誉への憧れからである。元来、名誉は与えられるべきもので求めるべきものではない。

 

研究者の仕事術 島岡要

勇気とは恐怖を感じない事ではない。勇気とは恐怖を目の前にしてなお、行動できること。勇気ある選択をした方が長期的にはるかに良い結果をもたらす。失敗は最高の学びであるP15

仕事や研究で良い結果を出すためには何をするかよりも誰とするかが重要P68

自分が何をしたいかはっきりしていない、目的意識がまだ明確でない人は同じ環境にいても何も期待できない。

批判され、批判して自分を磨くP74

他人の研究を客観的に評価することが出来て初めて客観的に他人の視点から自分の研究をみることが出来る。自分の研究が評価されるために必要な修正や調整が分かるようになる。

「評価」はする側、される側の双方を磨き、研究者の成長を促す行為p74

コメントや意見ではなく、「評価」を行うことが重要。また、建設的であるようにする。欠点1つ、長所2つを述べるようにする。

 

痛みを伴わずに自分の未熟さを克服する方法はない。まずは未熟な自分を晒す勇気が必要。

 

大正製薬 上原正吉とその妻小枝

問題点は発展の起爆剤であり、宝の詰まった宝庫であるP208

人間に一番役立つものは苦労P129

世間の辛酸をなめ、苦労を味わうことで人間として磨かれていく。

困難な時ほど人は“誠実”を通さなければならないP163

有能なセールスマンとは?

・正直であること

・勤勉であること

・熱心であること

 

一生モノの人脈力 キース・フェラッジ 

自分が得た以上のものを相手に与える努力をするP17

必要になってからではなく、必要になる前から人脈を作ることが重要P55

雑談のコツP136, P145

・表情や身振りに気を付ける。

・話す内容ではなく、話し方が重要。自分が本当に好きなことを語れば聞く方も楽しい。

・スマートに会話を切り上げる。

・また会う約束をする。

・相手の名前を会話の中に入れる。

・会話の中で“面白いですね”という。

・相手に心から関心をもつ。

・相手がどんな人間かその人自身に語ってもらう。

・自分よりも相手にたくさんしゃべってもらう。

どんな道に進むにせよ、何かに取り組むには私利私欲を超えた深い情熱や強い信念が必要P182

目上の人と付き合う際は、着飾る必要はない。そういう時はあまりしゃべらず相手の話を聞くように心がけるP222

 

金持ち父さん 貧乏父さん  ロバート・キヨサキ

私は自己啓発系の本以外にも、資産運用の書籍も読むことがあります。

こちらの本は資産運用の話がメインでしたが、それ以外にも好きだった文章があったのでピックアップしました。

人間には2種類あるP37

・一つは人生につつきまわされても、ただそのままにする人。

・もう一つは怒ってつつき返す人。

多くの人はつつき返すときに相手を間違える。上司や仕事そのもの、あるいは家族に向かってつつき返す。成功する人は人生からつつかれる度に何かを学び、先に進んでいく。もし、学ばなければ賃金が安いとか、上司が嫌だとか仕事に文句を言い続けて一生を終える事になる。

もし自分が問題なんだと気づけば、自分の事なら変えられるし何かを学んでより賢くなることも出来る。大抵の人が自分以外の人間を変えたいと思う。しかし、誰かを変える事より自分自身を変える事の方が簡単。

(これは「原因自分論」と似た考え方かもしれませんね。また、他人より自分の方が変えやすいとはよく言われています)

人間が自分を知るための情報や知識を求めなくなると、すぐに無知がしのび寄ってくるP62

情報や知識を手に入れるために心を開くか開かないかを決める事で、無知か啓蒙か道が分かれる。

(この文章を読む度に以下のエピソードを思い出します)

A Physician's Perspective: When My Father Became My Patient
父親が肺がん末期と診断されたときのこと。今回は、これまでの医者人生の中でも思い出深かった1つのエピソードをご紹介したいと思います。 それは、タイトル通り「私の父親が肺がん...

頭がいい人よりも“度胸がある人”の方が成功への道を先へ進んでいくP132

失敗に対する対処の仕方が人生に違いを生み出すP184

敗北によってやる気を奮い立たせる者が勝者となり、敗北によって打ち負かされてしまう者が敗者となるP188

才能を開花させるsteps P212

  1. 強い目的意識をもつ
  2. 毎日自分で道を選ぶ
  3. 友人を慎重に選ぶ
  4. 新しいやり方を次々と取り入れる
  5. 自制の力(お金を浪費しないなど)
  6. ヒーローを持つ
  7. 人に与える

※上記以外は割愛

 

ポスドクの流儀  Liz Elvidge,Carol Spencely,Emma Williams

教育経験はコミュニケーションスキル・対人スキル、そして、問題解決スキルを示すものP80

 

わたしが棄てた女 遠藤周作

愛徳の実践P245 (文章を少し並び替えています)

同情は本能や感傷にすぎず、辛い努力と忍耐のいる愛ではない。愛徳は感傷でも憐憫でもない。

 

諸先輩方から頂いた金言

チャンスはやがて皆にまわってくるが、そのチャンスが生かせる人はそれまで努力していた人だけ。

上司になると最も辛い時間を我慢してくれた部下が最も信頼関係が強くなる。

 

参考文献

  1. 私の財産告白 本多静六 2013/5/15, 実業之日本社文庫
  2. 研究者の仕事術 島岡要, 2009/8/1, 羊土社
  3. 大正製薬 上原正吉とその妻小枝―わずか七人の会社からの出発だった, 仲俊二郎, 2012/6/1, 栄光出版社
  4. 一生モノの人脈力 キース フェラッジ (著), タール ラズ (著), 森田 由美 (翻訳), 2012/12/3, パンローリング
  5. 改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学, ロバート キヨサキ  (著), 白根 美保子 (翻訳), 2013/11/8, 筑摩書房
  6. ポスドクの流儀 悩みを解きほぐして今日から行動するためのチェックリスト, Liz Elvidge,Carol Spencely,Emma Williams/著,小谷 力/翻訳, 2020/02/20, 羊土社
  7. わたしが棄てた女, 遠藤周作, 1972/12/15, 講談社文庫