日常生活

米国株投資:初心者が押さえておきたい9つのポイント


今回は米国の株式投資について書籍や講座で学んだ重要なポイントを、備忘録としてまとめました。

この記事は私の記憶を辿って書いているので、エビデンスレベルを最低ランクのD(症例報告レベル)としました(笑)また、投資判断は各自の責任で行うべきであり、私は一切の責任を負いませんので、ご了承ください。

投資タイミングの考察

市場で完璧な「底値」をみつけることは、理論的にも実践的にも難しい。多くの場合、個人投資家は機関投資家の動きに影響され、高値での購入、安値での売却というジレンマに陥りやすい。焦らず、後述するテクニカル分析やVIX、RSIを参照しながら「適正な価格帯」で買うことが目標となる。

また、分割投資は心理的な安定感があるが、上昇相場では一括投資の方が良い結果につながりやすい(勝率:約70%)。資産を株式市場になるべく長く暴露させておいて、福利効果を狙うのが良い戦略となる。一括投資した後は、月々の余剰資金を積み立てていく。

Buy & Hold戦略

投資の本質は「時間を味方につける」こと。中長期的な視野での運用が、より安定した結果につながりやすい。株式投資で儲かっている人を調べたところ、「既に亡くなられていた方」「投資していたことを忘れていた方」が最も利益を出していたという報告も。統計的にインデックスを上回る投資家は10%未満。勝つのは想像以上に難しいので、初心者は高望みしないでインデックスETF(上場投資信託)を主軸とした投資戦略を練るべき。

試しに、2つの証券口座を開設して1つはパッシブ、もう1つはアクティブに運用してみる。すると、結局のところ、大半の人は余計なことをしないでインデックスETFをBuy& Holdしている口座の方が利益率が高いことに気付く

投資は『最大の利益を追求する』のではなく、いかに『冷静さを保ちながら市場に留まり続けるか』を考えるゲームである

暴落に備える:リスク分散投資

市場は常に上下動を繰り返す。10%程度の調整は定期的に発生し、時には予期せぬ事態でS&P500が50%下落することも過去にあった。このような可能性を前提としたリスク管理が重要。大半の人はリスク許容度を見誤ってしまい、10%の下落で市場から離脱してしまう。

ゴールド資産の組み入れは、全体の価格変動を抑制し、ホールド力を高める効果がある。投資は「暴落に備えて、いかに平常心を保てるか」という戦いでもある。

市場が慢心している時にこそ、暴落は突然やってくる

バランスの取れた投資戦略

資産の50%を指数連動型、50%を個別銘柄に配分するコア・サテライト戦略も面白い選択肢となる。ここでは、コアの部分で安定性を確保しつつ、サテライト部分で高いリターンを狙っていく。個別銘柄からの学びは、市場への理解を深める良い機会になるし、何より楽しい。

マクロ経済の把握

為替リスクは予想が難しく過度に気にする必要はないものの、景気サイクル金融政策の動向は重要な判断材料となる。特に米国の利上げ・利下げの動向は、株価に大きな影響を与えるので、FRBの発表には注目。とはいえ、個人投資家ができることは限られているので、情報のチェックは週1程度で十分かもしれない。また、Buy & Hold戦略では、結局のところマクロ経済が変わってもやることは変わらない。

情報との付き合い方

SNS、株式掲示板、過剰な情報を煽るYouTube動画などは、冷静な判断の妨げになるので参考にしない。

投資活動について周囲と共有することは、不要な干渉や競争意識を生む可能性があり、避けるべき。黙々と投資を続けるのが吉。

テクニカル分析との向き合い方

基本的なテクニカル指標を知っておくと、売買のタイミングの参考になる:

  • 移動平均線の動き
  • トレンドラインの形成
  • Cup with Handleパターン
  • VIX(恐怖指数)とRSI(相対力指数)

ただし、これらは補助的なツール。「テクニカル分析だけで勝てる!」という幻想は捨てたほうがいい。

レバレッジと短期トレードの落とし穴

レバレッジ商品は、一見効率よく稼げそうだが、手数料の高さや倍率の計算方法の特性上、長期投資では利益を得にくい仕組みとなっている。一方で、短期トレードも、AIや自動ツールが発達してきているので、個人投資家がより勝ちにくい状況となっている。デイトレードのようなゼロサムゲーム*で勝負するより、市場成長の恩恵をゆっくり受ける中長期戦略の方が賢明。

*ゼロサムゲーム:誰かが儲かれば、その分だけ誰かが損をする仕組み。

その他の情報や雑感

  • 予期しないことで一時的に仕事ができなくなった場合も想定し、最低でも3か月分の現金(キャッシュ)を保有しておく。
  • ざっくり平均をとるとS&P500の年次利益率は7-8%前後。つまり、1カ月間かけても、上昇率は1%未満であり、そのことからも市場が頻繁に上下動することが分かる。一喜一憂しないようにする。
  • 2024年12月現在、仮想通貨市場が熱い。この市場利益を逃さないためにもBTC(ビットコイン)やETH(イーサリアム)は資産の5%前後は持つべきか。

まとめ

以上が、私が投資について学んだことの概略です。最後まで読んで頂きありがとうございました!