ビザの申請や留学先の住居探しなど、留学の準備がだんだんと忙しくなってきました。
そして、必然的にアメリカ人とのメールのやり取りも多くなって来ました。
Deepl を使うことで、一定のクオリティの英文メールはなんとか書けるようになりましたが、それでも細かい文法ミスなどは後から気付くことがあります。
毎回、英文メールを校正に出したいところですが、当然そんな訳にはいかず「何かいい方法がないかな~」とネットで検索していたところ、自動で添削してくれる Grammarly というイケてるアプリケーションを見つけました。
実はかれこれ3か月ぐらい使っていて重宝するようになったので、今回はこの Grammarly について記事を書きました。
登録
まず、使い始めるには公式サイトでアカウントを作ります。
Safari, Edge, Chromeなどそれぞれに対応しており、自分に該当するものを選びましょう。
具体的な使用例
メール
次に、具体的な使用例を色々な用途で見ていきます。
以下は、Chrome内のメール作成画面です。Grammarlyをアドインとしてインストールすると、自動で英文を添削してくれるようになります。

矢印で示した部分の数字は「添削した数」です。
また、その隣のマークは書いた文章のトーン (tone of text) を表しています。今回の「的マーク」は「Direct(直接的)」なトーンを表しています。
数字の部分を押すと、以下のように添削箇所の詳細が表示されます。添削箇所を修正した場合、緑の四角を押すと文章の内容をその通りに変更してくれます。

また、Grammarly の優秀なところは、その下にある「Learn more」を押すと、「なぜその箇所に訂正が必要なのか」を詳細に説明してくれます。
しかし、Grammarly は日本語に非対応なため、すべて英語表示になります。その点だけご注意下さい。

Office Word
Grammarly を Office Word 内にアドインすると、Word の文章も添削してくれるようになります。これは、ありがたい!
アドインさせるオススメの方法は以下の通りです。
まず、Grammarly のホーム画面で左の「Apps」をクリック。次に、「Grammarly for Microsoft Office」をインストール。

インストールしたら、今度は Word を立ち上げます。そして「挿入」→「アドインを入手」の順に選択します。
次に検索画面で「Grammarly」と入力して、「Grammarly for Microsoft Office」と表示されたらそれを「追加」します。※私は既に追加した後なので、下の画面では「Grammarly for Microsoft Office」は表示されませんでした。

アドインに成功すると、以下のような項目が追加されます。

英文を書いた後に Open Grammarly を押すと、左部分に添削箇所が表示されます。

1つ1つクリックしていくと、詳細が確認できます。「メール」の時と同じように、緑の四角を押すと文章の内容をその通りに変更してくれます。

このように、Office Word に Grammarly を入れておくとメールだけでなく、論文を書く時にも重宝します!
Grammarly のサイト内
Grammarly のエディタでも英文を添削することができます。ホーム画面で「New」を押すと、英文を入力する画面(エディタ)になります。

Grammarly のサイト内で英文を添削した場合、英文の目標とした形式や印象を設定できます。そうすることで、その設定に合わせて添削してくれます。

Correctness を押すと、添削箇所の詳細を確認できます。

プレミアム会員
Grammarly では主に英文法とスペルミスなどを無料で添削してくれます。
一方で、プレミアム会員になると添削内容の幅が広がり、より目標に即した単語や文章の書き換えまで提案してくれるようになります。
詳細はこちら。
ちなみに、無料会員を続けていると定期的に数10%の割引メールが来るため、まずは使用感を試す意味でも無料会員から始めるのが良いかもしれません。
私は2つのアカウントを無料で使っていましたが、割引の額は使用状況によっても変わってくるようです。

その他
有料の添削サービス
プレミアム会員の場合、自動添削だけでなくネイティブによる有料の添削サービスも注文することも出来ます。
方法はそれぞれの画面で矢印の「Get Expert Writing Help」を押します。
( Word の場合)

( Grammarly のサイト内の場合)

論文の英文校正のように、金額は設定する単語数や期限などによって異なってきます。
単語登録
Grammarly では、あらかじめ登録した単語を添削対象から外すことが出来ます。
こうすることで、専門分野の単語(特に薬剤名)や施設の略称などをいちいち検出されずに済みます。
方法はホーム画面の「Account」→「Customize」→「Personal Dictionary」で可能です。
スマホアプリ
Grammarly はスマホアプリも存在します。そのため、英文をスマホで入力する場合は、こちらをダウンロードしてみてもいいかもしれません。
まとめ

以上が、英文自動添削ツール Grammarlyの紹介になります。
Grammarlyは何と言っても、細かい文法ミスを瞬時に検出してくれるので、毎日重宝しています。
そのため、もっと早く気づいていれば、海外研究室とのやり取りがもっとスムーズに進んだように思います。
というのも、重要なカバーレターだけは英文校正に依頼しましたが、履歴書(CV)や内定を得るまでのメールは全て自力で書きました。
なので、文法ミスをしないように常に注意が必要でした。
私は半額でプレミアム会員になりましたが、正直にいうと、文法ミスを修正するだけなら無料会員でも十分だと思います。
プレミアム会員だと、気をきかして色々と自分の書いた文章にツッコミを入れてきますが、必ずしもメールのやり取りの「流れ」を汲んでおらず、採用するのは3回に1回ぐらいです。
なので、Grammarly を使い始める時は、割引メールが来るのを待ちながら無料会員で始めてみるのがオススメです。
そして、より多くの機能を試してみたいと思ったら、アップグレードを検討しましょう。
繰り返しになりますが、Grammarlyはメールだけでなく、Microsoft Word にアドインすることで論文作成にも大いに役立ちます。
この機会に皆さんもGrammarlyを試してみてはいかがでしょうか?
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。




